グーフィス錠は慢性便秘症治療薬です。
1日1回経口投与ですので服用者の負担が少ない利点があります。
便秘の治療薬には、腸内の水分を保って便を柔らかくする物や、腸の動き(蠕動運動)を活発にして排便を促すものがあります。
グーフィスは、胆汁酸の再吸収に関わるトランスポーターを阻害することで、大腸に流入する胆汁酸の量を増加させ、水分分泌と大腸運動促進の2つの作用で自然な排便を促すことが期待されています。
胆汁酸が出るため、便臭や形態が変わるので、しっかり効いてる感覚も味わえます。
また、血液循環に入らず、消化管内のみで作用するため、副作用が少なく長期内服がしやすいといえるかもしれません。

便秘症は、若年層の女性に多く、また男女ともに高齢者の罹患比率が高い疾患です。
また、排便回数の減少に加えて、残便感、硬便等の症状が認められ、慢性化することで多くの患者様はQOL(生活の質)の低下に悩まされています。

副作用としては腹痛、下痢、下腹部痛、腹部膨満、肝機能検査異常、ALT増加、AST増加、頭痛、浮動性眩暈、ほてりがあります。
腹痛は活動が低下していた腸の働きが、薬を飲むことで活発になるためで、軽度の痛みを感じることがあります。
また、下痢もあらわれるおそれがあるので、副作用の症状に応じて減量や中止を考慮する必要があります。
飲み合わせが悪いお薬などもありますので、医師・薬剤師に相談してください。

効能・効果

慢性便秘症<器質的疾患による便秘を除く>

注意すべき副作用

腹痛、下痢、下腹部痛、腹部膨満、肝機能検査異常、ALT増加、AST増加、頭痛、浮動性眩暈、ほてり

用法・用量

エロビキシバットとして10mgを1日1回食前に経口投与する
なお、症状により適宜増減するが、最高用量は1日15mgとする