抑肝散(ヨクカンサン)は神経の高ぶりをおさえ、また、筋肉の「こわばり」や「つっぱり」をゆるめて、心と体の状態を良くします。
もともと子どもの夜泣き、疳(かん)の虫に使われていた薬で、現在は大人の神経症状にも使われています。
また、子供に抑肝散を使用する際、子供と母親に同時に処方することがあります。(母子同服)
母親が精神的に不安定なとき、それが子供に影響しているような場合は、母子ともに抑肝散を与える事で症状が改善することがあります。

抑肝散の効能・効果

虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症。
神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症。

抑肝散を構成する生薬

柴胡(さいこ)、茯苓(ぶくりょう)、朮(じゅつ)、甘草(かんぞう)、当帰(とうき)、釣藤鈎(ちょうとうこう)、川芎(せんきゅう)