アウルクリニックでは新型コロナウイルス抗体検査を開始しました。
簡易キットではなく、欧州での使用を可能とするCEマーク、米国ではFDAの緊急使用許可(FDA-EUA)を得ているAbbott社の試薬を用いて抗体を測定します。

スパイクタンパク抗体(中和抗体)検査をおすすめする方

・過去に新型コロナに感染したかどうか不明で、ワクチンを接種すべきかどうか迷っている方。※過去に新型コロナにかかっていても、WHO等ではワクチン接種が推奨されています。
・ワクチン接種後に副反応がなく、本当にワクチンが効いているのか心配な方
・1回目のワクチンで副反応が強く、2回目が打てるか心配。既に抗体がついているのか確認したい方。※ワクチンは2回の接種が推奨されています。
・ワクチン接種前や接種後に自分の抗体価を確認したい方。

スパイクタンパク抗体(中和抗体)検査はいつ受ければいいの?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、IgG抗体は発症後約10日で上昇し、発症後14日目以降の陽性率は100%と報告されています。
従って、
・過去感染が気になる人→症状が出てから14日後以降の検査
・ワクチン接種後→2回目の接種を終えて1週間後以降or調べたいタイミングで検査
をお勧めします。

ファイザー社/ピオンテック社製のmRNAワクチン「コミナティ筋注」の接種を終えた方について、最近の日本人を対象とした実験では、2回目の接種を終えて1週間後に十分量の抗体が産生されていると報告されており、2回目の接種後1週間以降であれば正確な評価が可能と考えられます。
ただし、ワクチン接種前、1回目の接種後、2回目の接種を終えて長期のタイミングなど個々人の関心に合わせて繰り返しの検査も可能です。

スパイクタンパク抗体(中和抗体検査の精度は?

ARCHITECT SARS-CoV-2 IgG Ⅱ Quant(Abbott社)は、欧州での使用を可能とするCEマーク、米国ではFDAの緊急使用許可(FDA-EUA)を得ており、感度99.35%、特異度99.6%と報告されています。
したがって、数あるスパイクタンパク抗体検査の中でも、過去感染やワクチン接種後の抗体価を確認する上で、特に信頼できる検査であると考えられます。
スパイクタンパク抗体検査については、ロシュ、ベックマン・コールター、シーメンス、富士レビオなど各社の測定系が発表されていますが、現状Abott社の測定系が世界トップのシェアを獲得しており、優れた定量性を示している状況です。

検査の流れ

初診時に採血。10分程度。1週間後に検査報告書をお渡しします。※郵送も可能です。

費用

5,000円(診察料込)

診断の対象となる方

・2週間以上前に発熱、咳、倦怠感、嗅覚・味覚障害、下痢などの症状があり、新型コロナウィルス感染症だったかどうかを知りたい方
・現在、発熱、咳、倦怠感、嗅覚・味覚障害、下痢などの自覚症状のない方
・現在、新型コロナウイルスに感染しているかの診断目的ではない方。新型コロナウイルス感染の心配がある方は、各相談センターで電話相談にて指示を仰いでください。