1994年に国際がん研究機関(IARC、WHO)はピロリ菌が胃がんの原因であると認定しました。
また、2014 年の勧告ではピロリ菌の除菌が胃がんの予防になること、そして血清ペプシノーゲンが胃がんのリスクの指標となると認められました。
日本人はピロリ菌に感染している人が多いので、1度検査しておくことをお勧めします。

ABC分類について

ABC分類(胃がんリスク分類)とは、ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査という二種類の検査を行い、それぞれの結果の組み合わせから、胃がんのリスクをA、B、C、Dの4群に分類して評価する検査です。
下図のように分類されます。

A:健康的な胃粘膜で、胃疾患の危険性は低いと考えられます。
B:消化性潰瘍などに留意する必要があります。
C:萎縮の進んだ胃粘膜で、胃がんになりやすいタイプと考えられます。
D:萎縮が非常に進んだ胃粘膜で、胃がんなどになりやすいタイプと考えられます。

検査と検査後のフォローアップについて

ABC分類は当院にて採血を行い分析、約1週間後に結果が分かります。
A群に入る場合は内視鏡検査はほとんどの場合で不要ですが、B・C・D群に入る場合は、内視鏡検査を行い、除菌治療などを行う事が必要です。
検査後のフォローアップについては当院でも可能です。

費用

費用:7,500円