セリンクロは国内初のアルコール依存症における飲酒量低減薬で、国内では大塚製薬株式会社が医療機関向けに発売しました。
欧州では、2013年から飲酒量低減薬として承認・販売されています。
いきなり断酒を行うのではなく、飲酒量の低減を目的としているお薬です。
そのため、断酒に比べて治療の継続が期待できるメリットがあります。
これまでも、抗酒薬や断酒維持を目的とした断酒補助剤は販売されていますが、アルコール依存症患者さんが飲酒量を減らしていく過程を補助する薬剤は無かったので治療の幅が広がりました。

適量の飲酒は問題ありませんが、過度の飲酒は肝臓や肥満や、さらにアルコール依存症など健康に対する大きなリスクとなります。
また、健康面以外にも人間関係・家族関係・仕事から経済的な問題に発展し、生活にも深刻な悪影響を与える場合もあります。
セリンクロはお酒を飲んで得られる「快の感情(飲酒による快楽)」と「不快の感情(不快感、抑うつ、イライラ、集中困難、不眠)」を調整し、お酒を飲みたい気持ちをおさえ、飲酒量を減らします。

アウルクリニックでは「アルコール依存症専門外来」を行っております。
水商売の方や、飲食店でお客さんから勧められるひとなどがいきなり断酒するのは困難な可能性が高いので、まずは節酒をしてから生活環境を見直す事ができます。
売り上げにならない部分のお酒を減らして、ハームリダクション(お酒の害をなるべく減らす)をめざしましょう。

お酒の習慣やお酒との関わり方が気になっている方は、アウルクリニックにご来院ください。