ゼプリオンは統合失調症の治療で使用される薬です。
統合失調症の治療では、主治医と患者様が治療について話し合う事と、統合失調症の薬を決められた内容で服薬(あるいは投薬)する事が大切です。
つまり、治療を続けるためには、患者さん自身の治療参加が欠かせないということです。
ところが、毎日服用する薬では、患者様がついつい飲み忘れたり、様々な理由で服用しないといった事が起こる事があります。
そうなると、それまで行ってきた治療が無駄になってしまいます。
ゼプリオンは4週間に一度の注射で効果を発揮します。
統合失調症の治療薬にゼプリオンというお薬があります。
ゼプリオンは投与後、体の中で薬が徐々に溶け出していき、4週にわたって効果を発揮する持効性注射剤です。
1回の注射で薬の効果が4週にわたって続くため、症状を安定してコントロールすることが期待できます。(※1)
ゼプリオンはナノクリスタルテクノロジー(※2)という先端技術により作られ、注射した後、薬の効果がゆっくりと現れてきます。
薬による治療を続けた場合は、治療をやめた場合と比べて、再発のリスクが約1/5に減ることがわかっています(※3)。
投与が注射であるため飲み薬に比べて抵抗感を感じたり、少々費用が高いなど、デメリットもありますが、月一回の服用で済むのは、患者様への負担も少ないメリットがあります。
(※1)投与初期は4週間に1度の注射でないことがありますので、主治医に確認してください。
(※2)ナノクリスタルテクノロジー:1ミリの100万分の一の大きさの薬の結晶を作る技術
(※3)ゼプリオンによる治療を受けた患者さんの再発のリスクではありません。