防風通聖散について
防風通聖散は、金時代の「宣明論」という古典書で紹介されている処方です。
その名前は、主薬の“防風”と、聖人を意味する“通聖”にちなんでいます。
市販薬では「コッコアポA」や「ナイシトール」として販売されています。
ナイシトールは、「おなかの脂肪を燃やす」といったキャッチフレーズで宣伝されています。
効果・効能
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、む くみ、便秘
ご注意
防風通聖散も医薬品ですので、服用には注意が必要です。
体力の充実している「実証」向けの方剤です。
したがって、体の虚弱な「虚証」の人、胃腸の調子の悪い人、発汗の多い人には向きません。
また、高血圧や心臓病、脳卒中既往など、循環器系に病気のある人は慎重に用いる必要があります。
そのため、医師や薬剤師に相談してから服用することが望ましいと思います。