精神科では、引越しを「喪失体験」の一つとして捉えます。
失うのは家だけでなく、友人、職場、学校、地域とのつながりや、慣れ親しんだ生活そのものです。
研究では、引越しを経験した人はうつ病や不安障害のリスクが高く、特に女性や若年者で影響が大きいことが示されています。
また、小児期は引越しの回数が重なるほど、成人後のうつ病リスクが高まります。転勤を単なる勤務地変更と考えるのは危険です。
本人だけでなく、仕事を辞める配偶者や転校する子どもを含め、家族全体の喪失として支える視点が必要です。

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