ヤフーニュースの記事:うつ病患者は、ある脳の神経回路が「2倍の大きさ」 に精神科医としてコメントをしました。
うつ病患者は、ある脳の神経回路が「2倍の大きさ」 最新研究(Forbes JAPAN) – Yahoo!ニュース
うつ病の脳の一端が明らかになったように感じます。
大うつ病性障害には重度から軽度までさまざまな症状があり、さらなる分析が求められます。
また、持続性抑うつ障害や非定型うつ病など、うつ病には多様な分類があります。
うつ病の概念が広がりすぎた背景には、私たち精神科医やマスコミの責任もありますが、この研究がより正確な病態解明と治療につながることを期待しています。
セイリエンスネットワークの体積増大が孤独感や虚しさといった思考に影響を与える可能性が示され、認知行動療法の理解に大きな手がかりとなりそうです。
10時間のMRI撮影には莫大な研究費とリーダーシップが必要だったことでしょう。
最前線で社会実装を担う臨床医として、こうした研究が実際の診療に活かされる日を心待ちにしています。