新型コロナウイルスワクチン接種後に抗体検査を受けませんか

ワクチン、予防接種とは何ですか?

一般に、感染症にかかると、原因となる病原体(ウイルスや細菌など)に対する｢免疫」(抵抗力)ができます。
病原体をもとに作られたワクチンを予防接種することで免疫ができると、その感染症にかかりにくくなったり、かかっても症状が軽くなったりするようになります。※1

新型コロナウイルスのワクチンのしくみ

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンでは、ウイルスを構成するタンパク質の遺伝情報を投与します。
その遺伝情報をもとに、体内でウイルスのタンパク質を作り、そのタンパク質に対する抗体が作られることで免疫を獲得します。※1

ワクチンを接種して得られる中和抗体って何？

新型コロナウイルスと、ヒトの細胞が結合する箇所を阻害する抗体です。新型コロナウイルスヘの感染や重症化を防ぐ効果が期待されています。※3

世界中で開発が進む新型コロナウイルスのワクチンは、
新型コロナウイルス表面のスパイクタンパク質に対する抗体を誘導します。
中和抗体の活性はスパイクタンパク質に対するlgG抗体の値と関連すると考えられています。※3、※4

抗体検査で調べられること

抗体はウイルス構造のいくつかの部位に対して産生されます。
抗体検査では特定のタンパク質に対する抗体をどれくらい持っているのか調べることができます。

 

出典：
※1：厚生労働省新型コロナワクチンについてのQ&A
※2： Nature 2020; 19:810-812
※3：Lancet 2020; 396:467-478
※4：N Engl J Med 2020;383:2439-2450
※5：Nature 2004; 10:588-597